[遺産対策] RS-MIDI (2)

2021年1月14日


 loopMIDI と Hairless MIDI<->Serial Bridge を使えば、RSC-15AT ケーブルを使って SC-88 のコンピューター端子経由で音を鳴らすことができる、のは先の記事の通りですが。

 一方、SC-88 系に限定すると RSC-15AT ケーブル一本で A part 16 ch と B part 16 ch 合計 32ch を同時に鳴らせたわけですが、Hairless MIDI<->Serial Bridge はあくまで MIDI ポートとシリアルポートの 1:1 のブリッジなので A part 16 ch しか鳴らすことができません。Hairless MIDI<->Serial Bridge は SC-88 の演奏を目的としたものではないので当然の動作ですが、この点はちょっと残念ですね。

 ということで、RSC-15AT ケーブル経由で SC-88 2 part 32 ch を鳴らすことができる MIDI - Serial ブリッジ「RSC15toSC88」を作ってみました。Hairless MIDI<->Serial Bridge の代わりに、この RSC15toSC88 を使用します。

 使用方法は以下の通り。

  1. loopMIDI で仮想 MIDI ポートをもう一つ作成します。

     下図のように 2 port となるようにします。

  2. MIDI プレイヤーの出力先に、作成した MIDI ポートを追加します。

     TMIDI Player の場合、以下のように ポート A と ポート B に loopMIDI のポートを登録します。

  3. RSC15toSC88 をダウンロードし、インストールします。

     https://github.com/ooltcloud/RSC15toSC88/releases/latest から RSC15toSC88.zip をダウンロードし、適当にフォルダに展開します。その後 RSC15toSC88.exe を実行します。

  4. RSC15toSC88 の設定をします。

     MIDI In 側に loopMIDI で作成した仮想 MIDI ポートを MIDI プレイヤーの Port A,B と対応するように設定します。
     シリアルポートは接続機器につながっているポートを選択します。(Hairless MIDI<->Serial Bridge と同じです。)

  5. RSC15toSC88 の Start ボタンを押します。
  6. MIDI プレイヤーで MIDI データを演奏します。

 上記で 32ch の MIDI データが演奏できるようになります。
 もっとも今更こんなの使って演奏したいニーズがあるとも思えませんが・・・(汗






カテゴリー: MIDI, ハードウェア, 遺産

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1 Comment to "[遺産対策] RS-MIDI (2)"

  1. あねさき

    シリアルMIDI再生環境を探し求めて辿り着きました。
    ありがとうございます。

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