Hinemos 6 agent for windows のインストールの手順のメモ。詳細は https://github.com/hinemos/hinemos/blob/master/README.jp.md にある「インストールマニュアル ( doc_install_linux_6.0_ja.pdf )」を参照してください。ファイル名に linux が入っていますが 7 章に Windows 版 agent のインストールについて書かれています。
以下は上記文書の手順を元にアレンジしています。なのでうまく行く保証はないです。正確を求める場合は上記文書を参考にしてください。
- ファイアウォールの設定
hinemos Agent は UDP 24005 を待ち受けるようなので穴を開けます。
加えて、SNMP の穴も開けます。
- Windows に SNMP を導入
以下は Windows 10 の例です。「コントロールパネル」→「プログラムのアンインストール」を選択し、「Windows の機能の有効化または無効化」→「簡易ネットワーク管理プロトコル(SMMP)」を選択します。
Windows Server の場合はサーバーマネージャーで「管理」→「役割と機能の追加」を選択し、機能の追加で同じもの(=SNMP サービス)があるのでそれを選択します。
- Java のインストール
Hinemos 6 の agent は java 8 で実装されているので jre をダウンロードおよびインストールします。
インストール後、インストールされたフォルダを確認しておきます。 - 環境変数 JAVA_HOME の設定
システム環境変数に JAVA_HOME の設定を追加します。
- Hinemos agent のインストール
Hinemos のダウンロードサイト (https://github.com/hinemos/hinemos/releases/tag/v6.0.0) から Hinemos agent (今回は hinemos-agent-6.0.0-1.win.zip) をダウンロードし、その中に含まれている msi を実行します。
ただし UAC が有効の場合、普通に msi を実行すると以下のようなエラーが発生してインストールできません。インストール手順 (https://github.com/hinemos/hinemos/releases/download/v6.0.0/doc_install_6.0_ja.pdf) によれぱ、意訳すると、UAC を無効にするか、Administrator ビルトインアカウントでの実行が必要があるとのこと。
ですが、それはいささか面倒なのでコマンドプロンプトを管理者権限で起動し、そこから msi を実行することでインストールします。以下のように「Click the Finsh Button ~」と出れば OK です。しかしこれは正規の手順ではないので気になる人は公式の手順書通りにインストールしましょう。
- hinemos agent をサービスとして登録
環境変数 JAVA_HOME の位置に JAVA がインストールされていることを再度確認します。たとえば JAVA_HOME に設定されているフォルダが存在していることを確認するのは以下のようにします。
IF EXIST "%JAVA_HOME%" ECHO OK
"OK" が表示されたら、C:\Program Files (x86)\Hinemos\Agent6.0.0\bin にある RegistAgentService.bat を実行します。
"successfully installed" と表示されれば OK です。
- SNMP サービスの再起動とコミュニティの設定
SNMP サービスを一旦停止しコミュニティ名を確認します。コミュニティ名の変更が必要であれば変更します。コミュニティ名の確認が終了したら SNMP サービスを再起動します。
可能なら snmpwalk で hinemos agent の拡張 MIB にアクセスできるかどうかを確認します。
たとえば以下のように、.1.3.6.1.4.1.2021 にアクセスし値がもどってくれば OK です。[root@localhost ~]# snmpwalk -v 2c -c Public xxx.xxx.xxx.xxx .1.3.6.1.4.1.2021 UCD-SNMP-MIB::memTotalSwap.0 = INTEGER: xxxxxxxx kB
- Himemos Agent の起動
Hinemos Agent の Service を起動します。起動できれば終了です。
ここでエラーが発生する場合 JAVA_HOME の内容を確認し、JAVA_HOME が指す位置に java がインストールされていることを再確認します。
p.s.
しかし UAC の無効が推奨というのはどうなのだろう?今回のテストのような Client OS への agent のインストールは本来想定していないという話であれば、Server OS は Administrator アカウントが無効になっていないのでそれを使えばいいと言われればそうなのですが。
また hinemos manager のインストールでも SELinux は無効というのがありました。アプリケーションの都合でセキュリティ要件を下げるというのはよくある話ではありますが、監視システムがセキュリティ要件を下げるってのはどうなんだろう?
・・・などと言う点が気になりました。このあたりは世のシステム管理者さんはあまり気にはしないのだろうか?