[鯖缶] SNMP(6) Windows の NET-SNMP

2017年12月17日

 個人的には使うことはないと思うのですが、ちょっと試してみたのでメモ。

  1. インストール

     インストールオプションは一切なしでも snmpwalk と snmptranslate は動作します。

     しかしデフォルトのインストールディレクトリは C:\usr ですが、それでも Path が長すぎるというエラーを吐きます。

  2. snmp.conf の位置と MIB ファイルの追加

     C:\usr\etc\snmp に snmp.conf があるのでそこに追記します。
     mibdirs のディレクトリの区切りは ; (セミコロン) を使用するようです。Linux 系の : (コロン) とは異なることに注意します。

    mibdirs C:/usr/share/snmp/mibs;C:/usr/share/snmp/mibs/screenos/6.2.0.mibs/snmpv2
    mibs all
    persistentDir C:/usr/snmp/persist
    tempFilePattern C:/usr/temp/snmpdXXXXXX
    
  3. コマンド類の Path は C:\usr\bin です。

     インストール時に PATH は追加してくれないので、snmpwalk や snmptranslate を使用する場合は c:\usr\bin に移動してから使うか、自分で環境変数 PATH に c:\usr\bin を追加します。

  4. 使用上の注意

     仕様なのかバグなのか分かりませんが、OID に . (ドット) のみを指定するとエラーになります。.1 と指定します。
     また -Of などのオプションを OID の後に入れてもエラーになります。オプション類は先に記述するようにしましょう。

    snmpwalk -c public -v 2c 192.168.0.1 .1
    
  5. おまけ: SNMPd の起動

     インストールのとき Net-SNMP Agent Service の Standard Agent か With Windows Extension DLL Support のいずれかを選ぶと(両方は選べない) C:\usr\bin\ の snmpd.exe が使えるようになります。

     Standard Agent か With Windows Extension DLL Support の違いは、Windows が標準で持つ C:\Windows\System32\inetmib1.dll や C:\Windows\System32\snmpmib.dll を使用するかどうかの差であるようです。後者は使用し前者は使用しないようです。
     後者の場合に Windows の機能の SNMP サービスがインストールされていると snmpd.exe の起動時にエラーが発生するのでインストール自体をしないようにします。前者の場合でも SNMP サービスが動作していると Listen ポートが競合し snmpd.exe が abort するので SNMP サービスは停止しておく必要があります。

     また、snmpd.exe の実行の前に C:\usr\etc\ に snmpd.conf を設定しておく必要があります。例えば以下のような定義をします。(設定の詳細は他のサイトを探してください)

    com2sec public default    public
    group   public v2c        public
    view    all    included   .1     ff
    access  public ""         any    noauth  exact  all  none  none
    
    






タグ:
カテゴリー: OS, SNMP, Windows, サーバー管理

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