時折「昔は Edlin というエディタがあってだな…」と語るおっさんな友人がおりまして。いや、Win7 や Win8 にはもうないよ、と答えていたのですが、ないのは x64 版だけで、私が x64 Windows を使っているからないと思っていただけで、実は x86 Windows にはいまだに存在することが分かったので、反省の意味を込めてここに記す(汗
ちなみに edlin というのはテキストエディタの一種で「ラインエディタ」と呼ばれるものです。今使われる多くのテキストエディタはスクリーンエディタと呼ばれるものですが、その出現以前に使用されていたエディタです。行の単位で編集するエディタです。すくなくとも MS-DOS 2.11 あたりでは OS 標準のエディタでした。
使ってみます。
コマンドプロンプトで edlin と入力すると、初回、なにやらインストールしますよとダイアログが出ます。
NTVDM というのは、仮想 DOS マシンのことらしいです。http://ja.wikipedia.org/wiki/仮想DOSマシン
ここは素直にインストールします。
インストールしてしまえば、edlin ファイル名、といった感じで普通に使えます。
ただ、コードページが us になるという、よくわからない現象が生じます。(=フォントが変わる)
このままだと日本語が使えなさそうですが、本気で使う予定はないので、深追いはしないことに。
起動直後はコマンドモードです。ここで i と打てば挿入モードで編集モードに移行し、行が追加できます。
入力を終了したら、CTRL + Z を押すと、コマンドモードに戻ります。
w で書き込み、e で終了です。
edlin を終了すると、コードページが jp に戻ります。(=変わったフォントが元に戻る)
type コマンドで、test.txt が編集した通りになっていることを確認できます。
もう一度 edlin で test.txt を開いてみます。
内容を確認する場合は、l を入力します。「える」です。List の l です。
修正したい場合は、修正したい行番号を入力します。
上記の例では 3 行目を 「hello edlin !」から「Goodby edlin !」に変更しています。
type コマンドで確認すると、編集の結果が反映されていることが確認できます。
Win 8.1 でも edlin が健在なことを確認しました。
しかしきっともう使わない。
さようなら edlin。もう会うことはないと思う!