最近、数週間の間にリアルとネットの両方で、「ちゃんと動くシステムであれば内部構造の良否はお客は問わない」という話が数度話題に上りました。なのでメモ。ついでに「内部構造を綺麗にするための費用は顧客は出さない」という話もあったかな。
で? だから何?
いや、真理だと思います。掛け値なしで。
でもね。この話、見落としがあると思うんです。
というと良く言われるのは、保守性とか性能とか信頼性が上がるとか。あるいは、初期投資コストはかかるけど後で回収できるとか。果ては美しいとか、評価されるとかリスペクトされるとか?
そうじゃなくて。
(特に他人の)汚いコードは私には理解することが困難なので、そのままだとコードに手が入れられないんですよ!><;
汚いコードは直さなくていいから、コスト最小でちゃちゃっと改造しちゃってください、とか言われると、「何それ私って超賢い人だと思われてる?」って感じ。スーパーマンじゃないからそんなことできないよ。普通はちゃんと整理してからじゃないと先に進めないよね。
たとえば、昔の年賀はがきを取り出して、番号の末尾の数字(0-9)でもっとも多かった数字は何?ってゲームをするとき、10個の山を作りませんか? そういう作業を整理するといいます。コードの世界だとリファクタリングと言ったりします。
これを500枚の年賀状の束そのものから瞬間的に答えを出す。「汚いままでいいから速いとこ」ってのはこれと同じことを言っていると思うわけです。
できねーよ。そんなこと。天才じゃあるまいに。
別に出し惜しみしているわけでなく、自己満足に浸りたいわけでも、尊敬してほしいわけでもない。ただただ、今のコードが容易に理解できないから、必死に読んでやっとの思いで理解したことを、次読むときにできる限り理解しやすいように、コメントやら構造やらを整理していっているだけなんです。
ほんとですってばさ(汗
オールトの雲
[与太] きみは美しいか。
先日、内部構造の話を書きましたが…>http://ooltcloud.sakura.ne.jp/blog/201010/article_06000230.html
Link | 2010年10月7日 01:37