[与太] プログラムの内部構造は汚くてもよいか?

2010年10月6日

 最近、数週間の間にリアルとネットの両方で、「ちゃんと動くシステムであれば内部構造の良否はお客は問わない」という話が数度話題に上りました。なのでメモ。ついでに「内部構造を綺麗にするための費用は顧客は出さない」という話もあったかな。

 で? だから何?

 いや、真理だと思います。掛け値なしで。

 でもね。この話、見落としがあると思うんです。
 というと良く言われるのは、保守性とか性能とか信頼性が上がるとか。あるいは、初期投資コストはかかるけど後で回収できるとか。果ては美しいとか、評価されるとかリスペクトされるとか?

 そうじゃなくて。

 (特に他人の)汚いコードは私には理解することが困難なので、そのままだとコードに手が入れられないんですよ!><;

 汚いコードは直さなくていいから、コスト最小でちゃちゃっと改造しちゃってください、とか言われると、「何それ私って超賢い人だと思われてる?」って感じ。スーパーマンじゃないからそんなことできないよ。普通はちゃんと整理してからじゃないと先に進めないよね。

 たとえば、昔の年賀はがきを取り出して、番号の末尾の数字(0-9)でもっとも多かった数字は何?ってゲームをするとき、10個の山を作りませんか? そういう作業を整理するといいます。コードの世界だとリファクタリングと言ったりします。
 これを500枚の年賀状の束そのものから瞬間的に答えを出す。「汚いままでいいから速いとこ」ってのはこれと同じことを言っていると思うわけです。

 できねーよ。そんなこと。天才じゃあるまいに。

 別に出し惜しみしているわけでなく、自己満足に浸りたいわけでも、尊敬してほしいわけでもない。ただただ、今のコードが容易に理解できないから、必死に読んでやっとの思いで理解したことを、次読むときにできる限り理解しやすいように、コメントやら構造やらを整理していっているだけなんです。

 ほんとですってばさ(汗






カテゴリー: IT / テクノロジー, 与太話

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1 Comment to "[与太] プログラムの内部構造は汚くてもよいか?"

  1. オールトの雲

    [与太] きみは美しいか。

     先日、内部構造の話を書きましたが…>http://ooltcloud.sakura.ne.jp/blog/201010/article_06000230.html

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