WildFly を使ったサーブレットの作成および JSP の作成手順のメモ。
今回は IDE に頼らず自力でコンパイル,デプロイする場合の手順です。
WildFly のインストール
- 前提条件
JDK はインストールされていて、かつ、java.exe および javac.exe (= %JAVA_HOME%;bin) への Path は通っているものとします。
- WildFly のダウンロード
http://wildfly.org/downloads/ から WildFly をダウンロードします。今回は 11.0.0.Final の Java EE7 Full & Web Distribution の ZIP 版を選択します。
- ダウンロードした ZIP の展開
ダウンロードした ZIP の内容を解凍し、今回は C:\wildfly-11.0.0.Final に配置します。
- WildFly の起動
C:\wildfly-11.0.0.Final\bin にある standalon.bat を実行します。
最終行に「WildFly・・・Started」と表示されれば OK です。
- WildFly の起動確認
http://127.0.0.1:8080 にアクセスできることを確認します。
Hello サーブレットの作成
- デプロイ先フォルダの作成
C:\wildfly-11.0.0.Final\standalone\deployments に helloweb.war フォルダを作成します。その下に WEB-INF フォルダ、さらにその下に classes フォルダを作成します。
- サーブレットコードの作成
C:\wildfly-11.0.0.Final\standalone\deployments\helloweb.war\WEB-INF\classes フォルダに helloweb.java というテキストファイルを作成します。
helloweb.java をメモ帳などで開き、以下のコードを記述し保存します。
import java.io.*; import javax.servlet.*; import javax.servlet.http.*; import javax.servlet.annotation.WebServlet; @WebServlet("/index") public class helloweb extends HttpServlet { public void doGet(HttpServletRequest request,HttpServletResponse response) throws IOException, ServletException { response.setContentType("text/html; charset=UTF-8;"); PrintWriter out = response.getWriter(); out.println("<html><body>"); out.println("<p>こんにちは WildFly</p>"); out.println("</body></html>"); out.close(); } }
- コンパイル
コンパイルします。
C>cd C:\wildfly-11.0.0.Final\standalone\deployments\helloweb.war\WEB-INF\classes C>set CP=C:\wildfly-11.0.0.Final\modules\system\layers\base\javax\servlet\api\main\jboss-servlet-api_3.1_spec-1.0.0.Final.jar C>javac -cp %CP% helloweb.java C>dir ドライブ C のボリューム ラベルはありません ボリューム シリアル番号は 0000-0000 です C:\wildfly-11.0.0.Final\standalone\deployments\helloweb.war\WEB-INF\classes の ディレクトリ 2018/02/22 22:17 <DIR> . 2018/02/22 22:17 <DIR> .. 2018/02/22 22:17 899 helloweb.class 2018/02/22 22:13 597 helloweb.java 2 個のファイル 1,496 バイト 2 個のディレクトリ 100,000,000,000 バイトの空き領域 C>
- デプロイ
C:\wildfly-11.0.0.Final\standalone\deployments フォルダに helloweb.war.dodeploy という空ファイル(0バイトのテキストファイル)を作成します。
ファイル名が helloweb.war.deployed に変更されたらデプロイ完了です。
- 作成したサーブレットの確認
http://127.0.0.1:8080/helloweb/index にアクセスします。
Hello JSP の作成
- JSP コードの作成
C:\wildfly-11.0.0.Final\standalone\deployments\helloweb.war フォルダに top.jsp というテキストファイルを作成します。
top.jsp をメモ帳などで開き、以下のコードを記述し保存します。また今回はテキストファイルのエンコーディングを Shift JIS (=ANSI) で保存します。
<%@ page language="java" contentType="text/html; charset=UTF-8;" pageEncoding="Shift_Jis" %> <html><body> <% out.print("<h1>Hello JSP</h1>"); %> <p>現在時刻は <%=new java.util.Date()%> です</p> </body></html>
- JSP の確認
http://127.0.0.1:8080/helloweb/top.jsp にアクセスします。