Raspberry PI を使用してサイネージ端末を作る手順のメモ。
仕様は以下の通り
・あるウェブサイト (192.168.0.1:60000/index.html) を全画面で表示する。
・電源ONで上記webサイトに自動接続。
・Web ブラウザに chromium を採用。(=AJAX が可能であること)
・自IP は 192.168.0.254。
・Windows からリモートデスクトップ接続(mstsc)にて操作可能とする。
以下設定方法
- 前提
noobs のセットアップが済んでいる。
noobs による raspbian のセットアップは完了している。
(なお、raspbian を再セットアップする場合は、Shiftキーを押しながら起動すると noobs が起動します。) - ディスプレイの設定(SSH 接続)
sudo nano /boot/config.txt
hdmi_force_hotplug=1 hdmi_group=2 hdmi_mode=16
手元の環境では、デフォルト設定だと映像出力が行われなかったので、出力モードを固定に変更しています。
本設定をしなくても問題がない場合はこの設定は不要です。 - raspi-config
sudo raspi-config
- 3.Enable Boot to Desktop/Scratch
"Desktop Log in as user 'pi' at the Graphical desktop"を選択
- 4 Internationalisation Oprions
- I1 Change Locale
"ja_JP.UTF-8 UTF-8" を選択
- I2 Change Timezone
"アジア" → "東京" を選択
- I3 Change Keyborad Layout
"標準105キー" → "日本語(OADG 109A)" → "デフォルト" → "コンポーズキーなし" → "はい"
本体に接続しているキーボードをスキャンするようなので、本体にキーボードが刺さっていないと設定ができない点に注意。(SSH接続時等注意)
- I1 Change Locale
- 3.Enable Boot to Desktop/Scratch
- 各種ソフトウェアのインストール
sudo apt-get install chromium
sudo apt-get install xrdp
sudo apt-get install vino - IP アドレスの設定
sudo nano /etc/network/interfaces
iface eth0 inet static address 192.168.0.254 netmask 255.255.255.0 gateway 0.0.0.0
iface eth0 inet dhcp を上記に変更。
- xrdp の設定 (Remote Desktop Protocol Server)
sudo nano /etc/xrdp/xrdp.ini
[xrdp0] name=Active Local Login lib=libvnc.so username= password=ask ip=127.0.0.1 port=5900
上記を適当な位置に追記。
- スタートアップの設定 (LXDE)
mkdir ~/.config
mkdir ~/.config/lxsession
mkdir ~/.config/lxsession/LXDE
nano ~/.config/lxsession/LXDE/autostart@chromium --kiosk http://192.168.0.1:60000/index.html /usr/lib/vino/vino-server
chromium を kiosk (全画面) モードで起動しています。
vino(vnc server) を起動しています。 - vino の設定 (VNC Server)
vino-preferences
パスワード等はなしで設定しています。
- 再起動
sudo shutdown -r now