Excel2010で色を設定すると、互換性チェックのダイアログが表示されます。
これは、Excel2003以前では使用しなかった色が Excel2010 で設定できることに起因しています。(と思う)
他方、まだ Excel2003 と互換を強く持ちたい文書もあるので、Excel2003 でもメンテナンスできる色を設定したい場合があります。ところが、Excel2010 では Excel2003 と互換がとれる色は、無彩色を除けば(多分)赤と黄の2色しかありません。
これではちょっと困る、といった場合、webを検索すればいろいろな方法が出てきます。
しかし、完全互換を目指さず、よく使っている色に限定するのであれば、以下のような方法で比較的簡単に Excel2003 互換パレットを作成することができます。
1.「ページレイアウト」タブ → 「テーマ」セクションの「配色」ボタン → 「新しい配色パターンの作成」を選択。
2.「新しい配色パターンの作成」ダイアログで、テキスト濃色2, 淡色2, アクセント1~6 の色を以下のように設定。
設定するカラーコードの一覧
R G B テキスト/背景 濃色2 51 51 51 テキスト/背景 淡色2 150 150 150 アクセント1 0 0 255 アクセント2 255 255 0 アクセント3 255 0 255 アクセント4 0 255 0 アクセント5 0 255 255 アクセント6 255 204 153
3.すると、カラーダイアログで Excel 2003 と互換する色が選択できるようになります。
先頭行 … すべて (白/黒/40%灰/80%灰/青/黄/マゼンタ/明るい緑/水色/ベージュ)
二行目 … 2,5,6,8,9列目 (50%灰/アイスブルー/アイボリー/薄い緑/薄い水色)
三行目 … 5,6列目 (グレー/薄い黄)
六行目 … 5-9列目 (濃い青/濃い黄/紫/緑/青緑)
先頭行は、ほぼ純色系で全列使えます。
その他の行は、使えるところと使えないところがあるので注意です。Excel 2003 以前ではよく使われていたであろう、薄い緑/薄い水色/薄い黄、は二行目~三行目にあります。赤は標準色を使います。
大体これで、贅沢言わなければある程度は互換が取れると思います。
ここに出ている以外の色が使いたい場合は、使わない色の列をその色に変えるか、新しい配色パターンを設定します。
注意点としては、テーマ(?)として設定されているので、テーマまたは配色パターンの変更をしてしまうと、セルの色も変わってしまう点です。
それと、Excel 2003 カラーが Excel 2007 以降、排除されたのにはそれなりに理由がある(かもしれない)ので、特に互換を意識しないといけないということ以外では、互換カラーは使わないほうがよいのかもしれません。(個人的には純色好きなんですけどね…)
オールトの雲
[EXCEL] Excel2010 で 配色(テーマ)の変更によって色が変更されないようにする。
前回 (http://ooltcloud.sakura.ne.jp/blog/201202/article_22005600.html) の記事で Excel 2003 互換色を設定する方法を書きましたが、この方法だと、配色(テーマ)を変更すると色が変わってしまいます。
Link | 2012年3月7日 00:10