今回はファイアウォールの設定について考えてみます。
前回、以下のような設定がありました。
set interfaces ethernet eth1 firewall out name 'routing_to_wan' set interfaces ethernet eth1 firewall in name 'wan_to_routing' set interfaces ethernet eth1 firewall local name 'wan_to_local'
eth1 のファイアウォールに Ruleset を割り付けているわけですが、out, in, local というキーワードが出てきています。これは一体何なのか?
図にすると以下のような感じです。
out はルーターから外へ出ていく通信、in は外からルーターへ入ってくる通信です。
local も外からルーターへ入ってくる通信です。in と local の違いは in は宛先がルーター以外の通信(中継する通信)、local は宛先がルーター自身が宛先(eth0 や eth1 のアドレスが宛先)の通信です。
local も in もルーターに流入する通信なので in にファイアウォールを書けば OK、と思っているとルーター宛て通信が素通しになるので注意が必要です。例えば in にファイアウォールを設定し SSH 通信を遮断したとしても、local に対して設定していない場合、ルーター宛ての SSH の通信は遮断されません。
したがってルーター宛ての通信のファイアウォールを local に忘れずに行うようにします。
ER-X の全ポートを図にすると以下のような感じです。青い線が in/out の経路、赤い線が local の経路です。