太陽系の惑星が12個に

2006年8月18日

太陽系の惑星が12個になるらしい。
正直「えー」って感じ。

2003UB313は分かりますよ。冥王星より大きいし。(直径3300km?/公転周期560年)
でもカロンとケレスも惑星ってのはどーなんかな。と思うのです。

ケレスはアステロイドベルトの最大の「小惑星」ですし、カロンも、母星(冥王星)に対する大きさの比率が太陽系最大(約1.8:1。ちなみに地球と月は約3:1。)で、カロンの公転軸が冥王星にない(つまり互いが互いを回っている)とはいえ、惑星に格上げというのはどうかと思うんですな。

新しい惑星の定義が「質量が地球の1/10000、直径が800km以上」らしいのですが、この数値の根拠は一体なんですか?って感じもします。
ケレスを入れるために、そういう数値にしてるだろ?って感じの実に政治的な匂いがするのですな。(アステロイドベルトの第二位はパラスで直径は500km程度。完全な球形でもないらしい)
しかし直径800km以上だと、2003VB13セドナ(直径1200Km/公転周期10500年!)はどうするんでしょう?

かつてケレスが発見され、新惑星かと思うのも束の間、次々と小惑星が発見され、ついには惑星となれなかったように、今は冥王星と2003UB313がとりあえずは「冥王星型惑星」としてあって、今後の研究成果によって、カイパーベルトに同等かそれ以上の冥王星型天体が多数存在するとなれば、あらためて冥王星と2003UB313の惑星認定を見直せばよいと思うのですな。

やっぱり惑星の定義は「その太陽公転軌道において、最大にして代表的と認められる天体」がよいと思うのです。

所詮「n番惑星」なるものは観念的なものでしかないのだし、であれば厳密に定義するのではなく、観念的に定義してしまえばいいのでは?と思ってしまう。

その意味で、今回惑星昇格の価値があるのは2003UB313だけだと思うのです。

まあ、一個人の勝手な感想でした(汗






カテゴリー: 与太話, 天文

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